No:1 ここを見たら、その凄さがわかる!大仏様建築の見どころとは?
浄土堂はとても珍しい大仏様(だいぶつよう)という建築様式。奈良の東大寺の南大門と同じ様式です。赤と白のコントラストが美しい屋根裏や、てこの原理で屋根を支える構造が現代建築の視点からも重要な建築で専門家も視察に来られるとか。
No:2 阿弥陀三尊が極楽浄土からお迎えに来た?
死後を特に怖がった昔の人は、良き行いをすれば「阿弥陀如来がお迎えに来て、極楽浄土へ行ける」と信じていました。阿弥陀三尊が乗っている運座の下には雲が表現されていて、颯爽と飛来した様子を表す仏像に出会えます。
No:3 実は、極楽浄土は一つではなかった!
極楽浄土は「上品・中品・下品」×「上生・中生・下生」の九つの極楽浄土があるのです。生前の行いによって生まれ変わる極楽浄土が変わるそう。ここの阿弥陀様は中品中生の位置に鎮座されており、私たち民衆のお迎えに近いお姿で表現されています。
No:4 阿弥陀如来様の手指がちょっと変わっている?
浄土堂の阿弥陀如来様は、多くの人々を救えるよう「爪が長く伸びた」のだとか。人々に差し伸べられているのは右の逆手(他の阿弥陀仏は左手)であったり、中国・南宋の仏画の影響を受けているそう。他の阿弥陀様と見比べるのも面白いですね。
No:5 左右の菩薩様の持ち物にも意味があるって?
阿弥陀様の両脇におられる菩薩様。左の観音菩薩様はハスを持っておられ、「泥のような世間からもキレイな花を咲かす」という意味があります。右の勢至(せいし)菩薩様は宝瓶という水を持っておられ。水を注ぐことで「仏様の知恵を授かる」という意味があります。なんだかご利益がありそう。
No:6 アートなトリックにうっとり?現代アートに通じる光の演出!
浄土堂内に夕日の頃、日が沈む少し前に是非来てみてください。西側の蔀戸(しとみど)から射し込んだ西日がヒノキの床に反射して赤い垂木の屋根裏を照らします。やがて堂内全体が赤く染まると、阿弥陀三尊立像が幻想的に浮かび上がります。なんて神秘的なひととき。まさにお迎えの瞬間です。こんな演出があるなんて!素敵ですね。
No:7 境内の中にパワースポット発見!
敷地内には、西に来世(西方極楽浄土)を表す浄土堂と、東に現世(東方浄瑠璃世界)を表す薬師堂があります。境内を二分する道は「三途の川」??現世と来世を行き来する心機一転できる場所。パワーを授かる新しい道が切り開かれる気がしませんか。
No:8 散策道は四国・八十八ケ所めぐりのミニチュア版!
裏山には、江戸時代に作られた四国・八十八ケ所めぐりの林道があります。このミニチュア霊場で30分程度の修行の旅。心安らかなひとときを色とりどりのあじさいを愛でながら散策してみてください。
教えていただいたのは
浄土寺 鑑 快穣 ご住職
【歓喜院】住所:兵庫県小野市浄谷町1951
TEL:0794-62-4318
TEL:0794-62-4318